真っ暗な遊園地・・・
No.0113
神戸ポートピアランド
印象に残ったもの「夜」
視察日時 2001年 11月 24日
到着まで
神戸ウイングスタジアムでのこけら落とし試合は、我らがマリノスの残留を決定してくれた一方で、お互い無気力試合に近い消化不良という結果が残ってしまいました。
それでもわざわざ関東から駆けつけた大勢の仲間達は元町中華街に繰り出してお祭りを開始するとのことでしたが、視察王としてはちょっとここでもう一箇所見ておきたい場所があり別行動。再び一人になってしまった!!
本日3箇所目のターゲットは「神戸ポートピアランド」。今は昔「神戸ポートピア」という博覧会の会場跡地にできた遊園地です。
三宮から新交通ポートライナーで約15分。南公園が玄関口となります。
サッカーの試合が延長引き分けという結果のため、時刻はすでに18時を回っておりあたりは闇に包まれています。視察史上初の夜の屋外施設視察となりました。
駅からはもうすぐ目と鼻の先。駅を出ると正面にエントランスが見えてきます。エントランスは改札を挟んで両サイドにチケットブースが2つずつありますが、この時間でこの闇!!開いているのは片方でブースも1名での対応です。
チケットブースは駅の切符売り場のような作りをしています。新しくできたテーマパークなどと比べると歴史を感じさせる作りです。
さて切符を購入しようと思ったら、改札の中から手招きするご家族がいます。小生の方に向かっているので、後ろに誰かいるのか?と思ったらこれが誰もいない?陰陽師の方には見えないし・・・。
そばに寄っていくと「チケットが余ったのであげるわ(関西弁で)」とのこと。チケットを見てみると「阪急グループ招待券」と書かれたチケット。株主の方でしょうか?
「えっ!?良いんですか??」「使わないから、ええわ、使って!!」となんと気前の良いご家族なんでしょうか!!
しかし、このやりとりの一部始終を見ていたのが改札のスタッフ。恐る恐る「良いですか?」と聞いたところ、あっさり「どうぞ!!」だって・・・。
何とも不思議な幕開けで視察がスタート!!
ちなみに車で来た方は、このエントランスの反対側の「西ゲート」と呼ばれている入口から入場します。海側に沿っての一帯が駐車場になっているのです。
この施設では再入場も認めていて、出口ではスタンプを押してくれます。帰り際に「押して行きませんか?」と言われたのは初めての体験でしたが・・・。
場内の構成
中に入ってまずはガイドマップを探します。改札付近にはラック類がないのでどこに?と思いきや目の前にインフォメーションセンターが見えてきました。
案の定ありました。
場内は大きな池を囲んで周遊するという作りになっているようで、早速時計回りに回ることに・・・。しかし今日は寒い・・・。そして暗い。
照明が全くないわけではありませんが、場内は非常に暗いです。しかもあまり人がいないのでちょっと怖い・・・。
まず最初に見えてくるのが建物内に設置されている「ダッジェムカー」これは車をぶつけ合うおなじみのアトラクションです。スタッフがもう少しナレーションで盛り上げると楽しいのですが、みなさん寡黙にお楽しみ中でした!?
さてポートピアランドではアトラクションに乗るときはチケットを買います。このチケットの販売機は全て自動販売機です。
考えてみると駅の自動改札も関西の方が導入が早かったし、こうした対面販売より効率を重視する傾向は関西の方が高いのかもしれません。
横道反れてしまいましたが、寒いので視察を続けます・・・!?今度はコースター「BMR-X」です。岩山のように作られた造形を駆けめぐるコースターで、距離もなかなかのものです。せっかくなので乗ってみましたが、途中で岩から蒸気がブシュー!!と上がります。
コースターって言うので上下動を期待したのですが、横揺れが中心で迫力はイマイチ。なぜか案内看板にドイツ製の文字が・・・?何でだろう??
このBMR-Xの反対側には「願いをかなえタル」と書かれた木製の看板があります。よく見ると京都の恋の神様「地主神社」に絵馬を奉納するサービス用にです。いわば神社のアンテナショップってところでしょうか?
それにしても、願掛けは絵馬買ってからにしない?看板に書いても・・・?
続いて登場するのが「ファンタジートレイン」。しかしさすがの子供に人気の汽車も、この時間しかもこの照明では・・・「オカルト列車」と化しています??
その隣には電飾も施されたメリーゴーランドがありますが、こちらも殆ど無人。この後怪人が出てくる仮面ライダーのパターンです??
この隣の乗り場が「ジャイアントスプラッシュ」。ウォータードロップのアトラクションです。富士急ハイランドの「ザブーン」に似ていますが、こちらの方が高さが高い。しかもしぶきも尋常ではありません。早速乗ってみることに・・・。しかし・・・なんと一人だけの貸し切りで出発。グルリと回って降りるときにはスタッフも小生も無言・・・。
続いて、ウエーブスインガーに行くとなんとワイヤーに電飾を施してあります。カップルが何名か「ビューティフルライフ」ごっこしていますが・・・止めるなよ!!
お隣が施設の最も奥になり。ここにあるのが観覧車。カップルはみなさんご利用中で下から見上げるとギリギリまでお楽しみのようでした・・・全く・・・(見ている方も見てる方だが・・・)。
電飾で頑張っているのは「フライングカーペット」です。こちらはなかなか乗る人がいないので電飾が動かず寂しい限り。でもまた貸し切りはちょっと・・・。
さて、この隣にはなぜか人気のパターゴルフ。景品をもらえるわけではないのですが、家族もカップルも白いボールに熱中しています。
このパターゴルフの上を轟音とともに駆け抜けていくのが、ポートピアランド最大のコースター「ダブルループ」です。さすがにこれは貸し切りとはなりませんでしたが、小生含めて3名でスタート!!「キャー」という歓声が怖いコースターです!?
ダブルループの先が「西ゲート」になるのですが、ここでメインゲートの方に向かったところに「ミューヘンアウトバーン」というアトラクションがあります。これはプールのスライダーのコースにライドを走らせるような感じの乗り物です。これは正解!!非常におもしろい!!しかも人が少ないのですぐ乗れる!!始めて来て良かった気分になりました。
一通り回ってみました。この他にアーケードゲームやコインゲームのコーナーもあります。この時間だと1時間足らずで殆ど乗れるのですが・・・。
ちなみにあれこれ乗ってトイレに行きたくなりました。
トイレはきれいです。水が冷たい・・・。
物販と飲食
ダブルルーフのある側は、主にテイクアウトカウンターが中心です。喫食スペースとしてテーブルとイスは確保されていますが・・・。
中でも「うどん・そば」というのれんが掛かっている店まであったりして、この手のお店はテーマパークや遊園地ではなかなか見られませんが・・・。
西ゲートのそばには飲食施設の他に物販施設もあります。意外に売れているように見えるのが「使い捨てカメラ」ですね。
多少ゆっくりテーブルに座って食べたいのであれば、メインエントランス側のレストランがお奨めです。クリスマスシーズンも迫り、多少イルミネーションなんかもありますので・・・。
どのお店もあまり、人がいないのが気になりますが・・・。
感想
ポートピアランドは港の突端にあります。残念なことにここから神戸の100万ドルとも言われるあの夜景を拝むことはできません。
夜景を見るためには観覧車に乗ることが必要ですが、観覧車からはハーバーランドの電飾全開の観覧車まで見えてしまい、落ち込みます・・・(実話)。
夜のイルミネーションがきれいに見える条件は、実はショップの店内からの明かりが外にこぼれていることが必要です。イルミネーションはあくまでも補助に過ぎず、これをメインにすると薄暗くなってしまいます。
場内が暗い状態を回避できれば、もっとイルミネーションも生えるのに・・・残念。
それにしても、夜の視察の最大の問題は、デジカメが使えないことであることがわかりました。何撮ってんのか?後で見てもサッパリという写真がゴロゴロしています・・・。
今度は昼間に来たいと思います。もちろんそのときはマリノスの快勝劇の後で・・・!!