オーソドックスな楽しみ方ができるプール
No.0023
東武スーパープール
視察日時 2000年 8月 6日
更衣まで
怒濤の人混みの豊島園の翌日はプール施設としては非常にオーソドックスな東武スーパープールに決定!
いわゆる定番アイテムを設置した東武スーパープールに一体何があるか?期待に胸膨らみ、わくわく・・・しながら、電車で爆睡してしまう・・・。
東武スーパープールはその名の通り、東武鉄道が母体の会社「東武動物公園」の中にある。当然東武鉄道は気が利いていて、東武沿線の各駅から入場チケット付きの割引切符を発売している。
小生の家からでは東武伊勢崎線、「牛田」からである。往復切符+プール入場券で2320円とはなかなかリーズナブル・・・。本日の天気は快晴で絶好の視察日和である・・・。
下車駅はその名の通り「東武動物公園駅」。浅草からだとだいたい1時間くらいでしょうか?かつてこの駅は杉戸駅とも呼ばれていた。この駅はあまり好きではない、というか二度と来たくない駅の一つだった。なにせ大学の頃に単位をもらうためにこの近所に住んでいた先生の自宅に押し掛けた苦い経験があるからである。まぁあの経験がなければ、今の自分は無いのであるが・・・。
駅に降りると、東武動物公園を示す案内があり、駅の旅行代理店では当日券も売っています。まさに鉄道会社・・・非常にオーソドックスな販促であります。
現在11時過ぎですが、駅での人影はそれほど多くはありません。カップルが一組と一人組(小生)が一人・・・。後はファミリーが5、6組くらいでしょうか?
駅からは遠くに観覧車が見えますので、歩いていっても大した距離ではなさそうです。
駅を出るとバス停があります。ちょうどドンぴしゃでバスが来たのでついつい乗ってしまった。まず200円・・・。非常にオーソドックスな値段です。
バスはメインゲートに着きますが、おもしろいのが一度バス停を通り過ぎてターンテーブルで回転してからお客を降ろします。
ゲートを目の前にして、ややまどろっこしい演出ではないでしょうか?
ゲートは非常にオーソドックス。ドーンと並んだチケットブースの中央が入口。でもゲートの周りは極彩色に塗られた路面がお出迎えします。
両サイドのバナー、料金案内板、プールでの注意看板など非常にオーソドックスな配置を見せています。
昔の東武動物公園といえば「カバ園長」でしたが、いまは「ハイブリッドレジャーランド」です。何のことやらようわかりません・・・。
チケットはすでに入手していますので、入場しましょう。オーソドックスなもぎりを受けると入場です。係員はオジさん・・・。若いねぇちゃんの「こんにちは!」はありません。
ゲートを抜けたところにはレンタルのベビーカーが並べられています。ベビーカーには日よけが付いています。ふと見るとバスがまた止まっています。
「スーパープール行き」
何、200円も取るの!歩いていこう・・・。という短絡思考で歩き出したのは後で考えると大失敗・・・。実はここから1キロ以上、プールは離れているのです・・・。
前に来たときは車だったので、実は西口のゲートから入場していたのです。確かに西口から入ればプールは近い・・・。しかしここは東口・・・。距離にして東京駅の中央線ホームから京葉線乗り場まで歩いていくといった感じです。
こうなれば開き直るしかありません。園内の周遊路は多少は木陰があったりしますが、やはりこの時間(正午)は暑い・・・。この暑さの中でレジーナが女性に見えるのでしょうか・・・?
園内では豆汽車とゴンドラの両方を乗り継ぐと西口に行けるのですが、なんと豆汽車が故障中・・・。とにかく歩く・・・まだか・・・まだか・・・。
歩くこと30分近く、やっとのことで見えてきました・・・。そしてバスで冷房に冷やされて出てきた人たちと合流し、いよいよ東武スーパープールです。
ふと見ると、入口に階段が・・・ここまでバリアフリーだったのに残念・・・。チケットを買い忘れた人や突然プールに入りたくなった人はゲートの横のチケットカウンターで買いましょう。2ブース手売りです。
さぁ改札に向かいましょう。ここもオーソドックスなもぎりですが、こちらは元気の良いねぇちゃんが「今日は!」とお出迎えです。改札は2ゲートですが、片方は出口専用のため、1ゲートが入口用です。ちょっと混雑していますがたいして問題にならないようです。
改札を抜けると左側が物販、右側が更衣室、正面はプールとなっています。目立たないんですが、改札の横手には貴重品ロッカーもあります。数が少ないせいか全部使用中・・・。
ロッカーは男女別になっています。ここもロッカーそのものが壁の役割をしています。ロッカールームにはいると左側が置くにつながる通路になっていて、右方向にロッカーが通路と垂直に並びます。入口近くはやや大きめの300円ロッカー。それ以外は200円の小型タイプ。コインロッカー形式です。
ロッカールームの最も奥はシャワールームとドレッサーになっています。ロッカールーム自体はテントなので、冷房がないことと、温水の湯気でちょっと蒸しているエリアです。
プールに出る手前にはコンプレッサーが2台あり、浮き輪やボールに空気が入れられます。いろいろな場所で見ますが一度で良いから、破裂させるまで空気を入れる人いないかなぁ・・・
さあ!プールへGO!
プールサイドにて
プールサイドは炎天下のため、サンダルなしでは歩行できません。「ちなみに気温は35度近く。路面温度は40度以上・・・マクラーレンはBのソフトです。」と川合さんがリポートしそうな状態です(F1中継より参照)。
プールエリアに出るにはまず、足洗を通過する必要があります。裸足になって服着たまま入っていく年輩の方もいますが・・・
さぁまずは陣地探しです。東武スーパープールは芝生のエリアもあり、なかなか陣地は良いロケーションが多いのですが・・・芝生は全て埋まっている・・・日陰は当然・・・。陣地がない!困った・・・。
こんな時は仕方がないので、コンクリートで蒸し焼きになるのを覚悟してサーフプールの横に陣取ります。ここは熱いけど人が割合少ないし、監視員の待機場所が近くのなので安全なのです。
陣地も決定し、サンオイルを塗っていよいよ場内マビカを持って廻りましょう。先ほどからコンクリートは熱いと言ってきましたが、施設側もそんなことは知っているようで、動線となるべきところは人工芝のマットが敷いてあります。
しかし、それ以外のところはどうしても熱いので、プールで泳ぐ人たちはサンダルをプールの手前で脱いでからプールに入ります。
東武スーパープールにはレンタルブースがいくつかあります。これがなかなかおもしろいので紹介しましょう。
貸し出しの受付は全てこのサービスカウンターで行います。6000円と3000円のブースと遊具(浮き輪)を500円で貸し出しています。
3000円のブースになるとデッキチェアーにテーブル、折りたたみイスが付きます。畳2状くらいのスペースです。
6000円は豪華です。カーテン付き、シートにチェアーさらに屋根付きで天井にはファンが付いています。
しかし、どちらも満席・・・。
まぁこれ以外はパブリックスペースなのですが、簡易テントを持ち込んでいる人もいます。
結構たくさんいるのでビックリ・・・。
プールにはいる前にはシャワーを浴びましょう。東武スーパープールではプールに隣接したシャワーはありません。その代わり場内のあちこちにシャワー塔があります。これは非常に便利、なにせ足で踏んでいる間だけ水が出るんですから・・・
ちなみに左側の入口に近いものは温水で出るから2度ビックリ。
今日は日曜日ですが、不思議な催しがありました。なんとこの炎天下に着飾ったブラスバンドチームが演奏してくれるのです。
サンバリズムに乗って登場し、流水プールの中央に来ると、演奏開始!サックス、トランペット、スネアドラム等で盛り上げてくれます。ビートルズなどの曲が多かったように思います。アンコールに応えて、「ガッチャマン」まで演奏してました・・・。楽しい催しですが、流水プールの人の流れが悪くなるので、監視員は大変です。
場内は持ち込みに関してはノーチェックなので、ゴミの回収も大変です。分別回収などはないようです。
流水プールには橋があるのですが、この橋はさすがに怪我などないように滑りにくい材質でできています。但し階段です・・・。
ぐるっと回って30分くらいでしょうか?暑いのでプールに入ってみましょう!
プールにて
何度も言いますがオーソドックスなプールですから、プールも非常に定番をおさえています。
流水プール
普通の流水プールです。自動車レースで言うオーバルコースに近いのですが、一部湾曲したところがあります。この部分に人が溜まりやすいようです。人が多くてとてもじゃないけど泳げません・・・。
水深は120センチくらいでしょうか?プールサイドはやや傾斜がありますが段差はないです。履き物はプールサイドに置いている人が非常に多いです。
プールの中央部分は人工芝が敷いてあり非常に良い陣地なんですが・・・当然満杯・・・。
監視員は巡回している人と、定点で監視している人がいます。さすがに定点監視は庇の付いた監視台を使っています。
サーフプール
これまた定番の造波プールです。
1時間に1回くらい(毎時50分くらいから)休憩があります。休憩中に水底確認をします。遊泳再開になってからもしばらくは波が出ません。
30分くらい経つと波が出てきます。それほど強い波ではありません。こちらも大混雑です。監視員はプールの両岸と、サーフボードに乗った人がプール中央にいます。
子供プール
プールと言うよりは水たまりです。子供といっても幼児以下が対象で、ビデオカメラ片手の保護者が目に付きます(保護者の水着も目に付きます・・・)。
定番アイテムのスライダーもあります。
スライダーは滑走面以外も水が流れているので、怖がって手をついても火傷をしません。また滑走面の横から水が噴き出しています。
水鉄砲もあります。ちょっと子供には高すぎるようですが・・・。トリガーを引くと水が出ますが、いきなりたくさんでないような工夫があります。
プール内には滝があります。監視員はプール内は1名です。
スライダー
なぜか直線タイプはお休みでした・・・。残念・・・。
この他にはスパイラルタイプとチューブタイプがあります。チューブタイプはやはり人の捌きが悪いようで、すぐにキューラインができてしまいます。
チューブに比べれば、スパイラルタイプは空いています。
どちらも、乗った感じはまぁそこそこというところ、やはりオーソドックスです・・・。
物販と飲食
物販施設はロッカーブース内の施設に1カ所あります。サンダル、敷物、浮き輪の「三種の神器」が置いてあります。どれも1000円以下で手に入ります。残念なのは買った後の空気は並んでコンプレッサーを使って入れることです。もう一台店内に置けばいいのに・・・
プール内の物販は主に自販機です。
紙パックの飲料が多いです。瓶やカンはありません。
飲食施設はバフェテリア方式とファーストフードです。ファーストフードは売りっぱなしで後は自分の陣地でどうぞというタイプです。
テーブル席も何席かあるのですが、すでに陣地化されています。こんな中で中央のバフェテリア形式のショップはこうした席取りは禁止です。
メニューはラーメンや焼きそばなどのメニューが中心です。なぜか炎天下に水際施設で食べるラーメンはおいしい・・・?
この他には、飲料やかき氷などを売るお店があります。どこも大盛況です。
さて当然食べた分は外に出るわけで、トイレです。とにかく女性用は混雑しています。男性用はいつもすぐ使えますが、女性用はそうはいきません
でも今日は水がきれいなので安心・・・。
感想
非常にオーソドックスです。あるべきものは全てあるが、これといって突出した何かは無い・・・。非常に不思議な感じのするプールです。
かといってもの足らないという感じもしないし、大満足というのでもない・・・。
何というか、うまく言葉になりません。
そんな中で、暑さ対策で人工芝を引くアイデアは注目すべきでしょう。また、シャワーのブースが蛇口でなく足で踏むというのもなかなかお目にかかれません。一点豪華主義のプールなんでしょうか?
プール、動物園、遊園地の3つで構成されている「ハイブリットレジャーランド」だからこそ、プールという一つが突出しないように考えられているのでしょうか?なかなか答えが出ずに、帰りも爆睡の8月6日でした・・・。
ハイブリッド・レジャーランド東武動物公園(ハイブリッド・レジャーランドとうぶどうぶつこうえん)は、埼玉県南埼玉郡宮代町と白岡市にあるレジャーランド。総面積は関東最大級の61ha。
TEL | 0480-93-1200 |
住所 | 〒345-0831 埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110 |
URL | http://www.tobuzoo.com/ |
入場料 | 大人(中学生以上) 1,700円/4,800円 小人(3歳~) 700円/3,700円 シニア(60歳以上) 1,000円/3,700円 ※プールは別途入場料金が必要です |
開園時間 | 9時30分~17時00分 (季節によって変動あり) |
アクセス | 東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」よりバス5分 東北自動車道久喜ICより20分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
視察履歴
- 2004/07/11
- スーパープールでダンスを見る!?
- 2002/03/10
- リニューアルしたので見に来ました
- 2001/08/12
- 雨のスーパープールに来てしまいました。。。
- 2000/08/06
- オーソドックスな楽しみ方ができるプール