新アトラクション登場
No.0028
大磯ロングビーチ
視察日時 2000年 8月 19日
更衣まで
お盆も過ぎて、いよいよ海にはクラゲが登場する時期になりました。視察も早くも9カ所目。最初の壁10カ所目にリーチをかけるべく、向かうのは「大磯ロングビーチ」であります。
プリンスホテルの集客目玉として機能してきた施設・・・というよりこれがあるからプリンスホテルも人が来ると言っても良いのではないでしょうか?立地としては湘南海水浴発祥の地「大磯」と言う以外、何も好条件はありません。昨今は芸能人水泳大会も無くなってしまい、なかなか苦しいのでは・・・?と大きなお世話を考えていましたが、そうではないようで・・・毎年いろんな新企画があります。
今年の新企画はなんと言っても「スライダー」ができたこと!今まで唯一とも言って良い弱点を今年は克服して一体どうなったのか?非常に楽しみです。
昨年同様今年も東海道線で向かいます。駅には毎年おなじみのナイスバディなキャンペーンガールのポスターがお待ちかねです。今年も駅構内にはチケットの割引の案内がありました。
駅構内はこれでもか!と言わんばかりのポスターの数です。今年のモデルは「坂井優美」という人だそうです。よく知らん・・・。
さぁ駅を出たら、割引チケットを買いましょう!緑の窓口で発券してくれます。毎回そうなんですが、「1枚?」と係員に聞かれてしまった・・・もう慣れたよぉ~だ!
味気ないチケットですが、大磯ロングビーチの入口で買うよりも1800円も安いので、超お買い得品です!
駅を出ると、正面のロングビーチの広告が・・・今年のムービングシアターは「MI2」らしい・・・。
ここからはバスに乗って・・・と思ったら30分以上待たないとバスは来ない・・・。仕方がないからタクシーです。タクシー乗り場にはロングビーチまで1300円ですと書いてあります。ちなみにタクシーの支払いの時に1300円を超えたら、「看板と違う!」とゴネましょう。1300円に負けてくれます(本当に・・・)。
タクシーもバスも到着するのが「ボウリング場の前」です。ロングビーチはここが入場口です。
駐車場は満車のようで、ホテルに宿泊する人のみ入口近くに停められます。係員が随所に配置されていて、誘導しています。
チケットブースは全部で7ブースありますが、発券を行っているのは1ブースだけです。基本的に宿泊者が利用するゲートですから・・・。
ボウリング場を抜けると、改札です。ここからが有料ゾーンになります。ロングビーチの有料ゾーンはボウリング場の先から更衣室内とロングビーチ用の駐車場の全域になります。車で来る人は駐車場で入場料を一緒に一括して取られます。お金さえもらえば後はご自由に・・・というのがこの施設の決まりです。
改札を抜けるとフローリングされたロッカールームがどん~ん!3000個以上のロッカーが出迎えてくれます。鍵の付き方を見ると使用中は7割くらいでしょうか?土足禁止と良く磨かれたフローリングで非常に清潔感があふれるロッカールームです。
改札から見ると、左側がロッカールームで土足禁止、右側がトイレなどがあり、土足OK!になっています。まずトイレに行ってから着替える方が効率がいいのです。
ロッカーはコイン式で1回300円です。五段組ですので上段はかなり高い位置で上から二段目が人気があります。
鍵はリストバンドタイプ、他の施設のと違ってちょっと使いやすくてかっこいいです。
では、着替えましょう!更衣室は中央から左半分が女性、右半分が男性です。大きな表示があるので、わかりやすいし、中もかなり広くなっています。
入口(出る人には出口・・・)には洗面台とドライヤー(有料)が設置されています。ロン毛の人のためのドライヤーもあります。但し使っている人は見たことがないですが・・・
中にはいると洗眼器と洗面台があり、更衣室には大きなテーブルがあります。この上に物を置いて更衣します。
更衣室の端は壁よりにシャワー、ロッカールーム側に更衣ブースが設置されています。更衣ブースには鏡が設置されています。
シャワーは足でボタンを踏んでいる間だけ温水が出てきます。シャンプーや石鹸類は特に制限はありません。また、ブースは完全に密室にならないような扉で作られているので、どこが使用中かすぐにわかります。
コイン式のロッカーなので、改札を抜けたら、更衣してからロッカーにものをしまうのが効率の良い方法です。
ロッカールームの中にはトイレの他、コンプレッサーやショップ、インフォメーションなどがあります。
さぁ着替えも終了しました!プールへGO!
プールサイド
ールへの入口は中央にあり、室内はマットが敷いてあります。大磯ロングビーチのプールサイドは非常に広いです。なにせ料金を徴収するのが駐車場なので、広義に解釈すると駐車場までがプールサイドになってしまいます。その駐車場では今年もムービングシアターを行うようです。
時間は夜8:30からが第一回のようです。ちなみに駐車場とロッカールームを結ぶ階段の脇にショップがあります。
1階はショップで、プール周りで使う小物類を中心に販売しています。2階はロッカールームで、入口近くのロッカーは少し大きめの400円のロッカーになっています。
さぁプールサイドに出てみましょう。大きく変わったのは、いきなりスライダーのコースが目にはいることです。
去年は海まで一望できた風景が今年はそうはいきません。入口に近いところにスライダーが二種類設置されているため、ここからビーチまではちょっと混雑しています。ビーチに出る人、戻る人、スライダーにチューブを持って上がる人・・・。
プールサイドは、コンクリートブロックや煉瓦が敷き詰めてあります。今日は日差しもかなりあるのですが、それほど熱く感じません。もう夏の盛りは過ぎたのでしょうか・・・?
では、新アトラクションのスライダーを見てみましょう。まずはチューブスライダーです。プールでは定番の「浮き輪式スライダー」です。
チューブを持って、出発点まで上がります。その後係りの指示でGO!チューブは1人用と2人用とあります。2人用は向き合って乗ってもかまいません。
浮き輪は終わった人が待っている人に渡していくのと、浮き輪の数自体があまりないようで、利用まではかなりの待ち時間が必要です。
続いて、「フローライダー」。こちらは斜めに下った水路を下から上に水が噴き出しています。ここをボディーボードで重力と水圧をうまく調整しながら、滑るというより「留まる」アトラクションです。こちらは女性の数は非常に少ないです。
では、どのようにやるか説明しましょう。2コースありますが、向かって左は左から進入、右は右からの進入になります。
コースに出るとものすごい水圧が襲ってきますので、一生懸命ボードでコントロールしましょう
水圧に負けてしまったりすると、水に流されてしまいます。
流されてしまったら、次の人と交代です。うまく滑っている人も平日は5分、休日は3分で交代なので、時間になると係りの人が「交代です!」と言ってくれます。但し、こんなに持つ人はかなりの上級者・・・大抵は流されておしまいです。
という感じの非常にハードなスライダーなので女性はあまりしません。ちなみにギャラリー用の観覧席もあります。
待ち時間は1時間くらいでしたので、早速チャレンジ!頭ではわかるのですが本当に水圧が凄くて、あっという間に流されてしまった・・・。掃除機に吸い込まれる綿埃の気持ちの分かるアトラクションです。
気持ちを切り替えて、視察を続けましょう!場内には有料のシートがあります。大磯といえばこの豪華な有料シート群!
ロッカールーム内のインフォメーションでも申し込めますが、プールサイドには受付があります。ここで全ての有料シートを管理しています。
有料シートは大きく分けて3種類。「テント」「パラソル」「チェアー」になっています。全て1日貸しです。ただいま全部満席・・・。ちなみにテントは西日のきつくなる午後3時過ぎになると、カーテンを下げて貰えます。有料シートを利用しない人は、それ以外の場所に陣取ります。
考え方で言えば、有料エリア以外は全部無料エリアであり、好きなところに陣取っています。まぁここは広いので、豊島園のようなことはありません。またロッカーから離れた場所ではなかり余裕もあります。
ロングビーチには海に向かって叫ぶコーナーがあります。本当の海が近いからでしょう・・・。
但し、陣地化していて使えません・・・。
場内は喫煙も飲食も認められていますが、その分ゴミは自分で始末します。分別などの収集は特に行っていません。
ゴミ箱のゴミはすぐに一杯になってしまいます。巡回スタッフはゴミの袋を交換しますが、ゴミの袋はその場に置いています。飲食ショップの周辺はこの袋が2、3個あったりします。なぜ片づけないか・・・?不思議・・・。
場内は清掃スタッフが巡回しています。1時間で1回くらい廻ってきますが、おもに食べかすなどを拾ったり、ガムやタバコの吸い殻を片づけるだけです。どうやら、ゴミの袋担当と、スウィーピング担当は別になっているようです。
プールにて
プールに関しては定番ですが、非常にスケールが大きいのがこの施設の特徴でしょう。
流水プール
おなじみ流れるプールです。普通のオーバルコースです。流れは時計と反対周りです。これといった特徴はないのですが、水深が120センチで、一周600メートルというのが凄いです。いくら流れているとはいえ、一周泳ぎ切るのはかなりしんどいです・・・。
プールサイドは少し段差が付いていて、陶器製のタイルのような作りなので少し滑ります。
監視員は監視台に乗っている人と、巡回が2名くらいです。監視と言うよりは潜水や悪ふざけへの注意に時間を割いています。
子供プール
幼児用のプールです。2カ所あります。中央の子供プールから説明します。
ロッカールーム側から見ると、階段の上にあります。段差が付けてあるのは反対側に滑り台が設置してあり、2段で構成されているからのようです。プールと言うよりは水たまりという感じです。
ホテルの近くにも子供プールがあります。こちらは完全な水たまり・・・。滑り台などはありません。
どちらも監視は1名づつ、怪我や子供同士の衝突などを未然に防ぐインフォメーションをしています。
遊泳プール(小児用)
子供用の遊泳プールです。泳げるようになった子、泳げるようになりたい子など、親子利用が中心のプールです。ここも監視は1名です。
遊泳プール(大人用)
こちらはコースロープが張ってあり、水深が200センチあるところもあり、飛び込みもOKの本格派です。50メートル以上泳げないと利用できないようです。
シンクロナイズドスイミングもできるようです。
造波プール
造波プールは3つあります。二つは波の大きい大人用。一つが波の小さい子供用です。子供用は非常に波も穏やかです。ビデオ片手に子供とふざける親子連れが目に付きます。水深は最大で60センチです。
大人用の波のプールは水深が最大140センチです。さらに波が50センチ近く出るので、深いところでは小生の身長(170センチ)では立っていられません。
全プールとも、2時間くらいごとに、一斉に水底点検を行います。造波プールも例外ではなく、いったん全員上がります。
ちなみに全員が上がった後、水底確認が終わるまでは造波は止まります。
飛び込みプール
やはり、大磯の名物といえば、これでしょう。10メートルから飛び込める人は拍手喝采を浴びます。
室内プール
かつては芸能人水泳大会も開かれたこのプールも今は、ホテル利用者の雨天時の保険のような施設です。
ほのぼのとした感じのプールです。室内はちょっと蒸し暑いですが・・・
この他にはジャグジーもありますが、ごった返していてあまり清潔感があるようには見えない・・・(ジャグジーはどの施設でもそうだけど・・・)
物販と飲食
まずは物販施設から、ロッカールームに1カ所、プールエリア内に1カ所あります。サンダル、敷物、浮き輪の3種の神器は全て揃っています。但し値段はちょっと高めです。サンダルは2000円台で、浮き輪も1000円オーバー、敷物ではゴザを売っています。
駐車場の物販ショップは、3種の神器に加えて、Tシャツや帽子なども売っています。どちらの売店も当然サンオイル関連の商品は置いてあります。浮き輪などはロビー内のコンプレッサーを利用してもらうようになっていて、すでに空気を入れて売っているもの以外は、そのまま渡されます。
プール内の物販施設では、カメラやフィルム、乾電池など『想いで作り系』の商品が充実しています。「写るんです」はよく売れているようです。
レンタルは流水プールの両サイドに2カ所。フロート(浮き輪)とボートのレンタルがあります。
レンタル方式は1日貸しと時間貸しの2通りあります。フロートは1時間1000円、1日貸しで3000円、ゴムボートは1時間700円、1日貸しで2000円です。両方とも流水プールでのみ利用できます。料金から見ると平均滞留時間は3時間位なんでしょうか?
続いて飲食です。アトラクションを導入したからでしょうか?今年の大磯ロングビーチは飲食にとても力を入れているように見えます。従来の飲食施設だけでもかなりの充実度でしたが、今年はワゴンサービスも行っています。特に目に付くのがビールのワゴン。場内は生ビールは600円で統一されています。ワゴンは生ビール専用で、その場で買えるので便利です。従来の飲食ショップは食券を買ってからなので、口にするまで時間がかかります。
ビール以外では「チュロス」。ここにもありました。1本200円です。
さらに今年はテナント施設も登場しています。「バーガーキング」に加えて、「ピザーラ」も登場しています。さすがにブランドバリューは高くて、ずっと人が絶えません。
これだけの充実度に加えて、従来からの飲食施設もフルゲートで対応しています。
食券を買ってから、目的の飲食のカウンターで受け取ります。受け取ったものは場内のどこで食べてもOK!です。
テーブルサービスのレストランも負けていません。さすがにホテルのレストランからの流用だけあっておいしいです。
メニューの豊富さと価格帯のリーズナブルさは良い感じです。女性に合わせているのか、一つのメニューの量は少し少な目ですが・・・。
食べたら出しましょう!ということでトイレ・・・。どこのトイレも入口には足の消毒層があります。
飲食ショップ近くのトイレは、子供用で台があるトイレもあります。大きい方はみんな和式です。
この他にもおもしろショップが2つできています。一つ目は携帯電話のペイントサービス。ピザーラのお店のすぐそばにできています。ペイントする人が1名なので、午前中に頼んで、午後2時頃できるようです。「お早めに・・・」の但し書きがあります。
そしてもう一つが、「アロマセラピー」。場内のあちこちに案内サインがあるのですが、辿っていくと一番奥にありました。
アロマセラピーの他、足のマッサージなどもしてくれます。こちらはお客さんが何人かいました。
強力な飲食施設群・・・アトラクションの投資分を回収しようと言うのでしょうか・・・?スライダーの設営費を生ビールで回収すると一人何杯飲めばいいのでしょうか??ちなみに3杯飲みました・・・。うぃ~・・・。
感想
昨年に続いていきましたが、これほどの施設でもやはりいろんなところに工夫をしています。それなりの料金も取りますが、よく調べて見ると、割安で利用できる仕掛けもあったりして、頭を使った人には優しいというのは良いことです。
毎年感じますが、バックにプリンスホテルを持つ大磯ロングビーチの飲食のキャパシティの大きさにはビックリさせられます。今年はこれに加えて、ワゴン販売・・・。本当にアトラクションの投資回収を飲食で行うかのように思ってしまいます。
適度にテナントも入れたりして、高級ブランドショップ専門のショッピングモールでアウトレットも少し始めたような雰囲気です。この手のショッピングモール最近増えているそうなので、良いアイデアと言えないでしょうか?
アトラクションはできれば、一番奥に入れて欲しかった。そうすればもっと奥に人が流れるし、プールの入口から見える大磯海岸の眺めはなかなか良かったのに・・・残念・・・。
場内は、自由に利用できる点は非常にGOOD!。ただゴミの回収はなんとかして欲しい感じがします。分別じゃない分しょうがないか・・・?
利用者はプリンスホテル利用と日帰り利用が3:7くらいでしょうか?実際のデータは知りませんが、見た感じホテルに帰っていく人と、日帰りロッカーに行く人を見ているとそんな風に見えますが・・・?
雑誌などの広告を見ると、「料金が高そう」というイメージがありますが、いろんな割引を良く探してから、行ってみるとこれが以外と納得できる施設です(隠れた採算性の合う施設です?)。
あっ!それから、目の保養もなかなかのレベルでした・・・チャン、チャン・・・。
おまけ(全員の名前言えますか?)
もう22年もやってるんですねぇ・・・。毎年ご苦労様です。
大磯ロングビーチ(おおいそロングビーチ)は、神奈川県中郡大磯町の大磯プリンスホテルに併設している、屋外プールを主としたレジャー施設である。
TEL | 0463-61-1111 |
住所 | 〒259-0111 神奈川県中郡大磯町国府本郷546 |
URL | http://www.princehotels.co.jp/pool/oiso/ |
入場料 | 大人 4,200円 中高生 2,800円 小学生・シニア(65歳以上) 2,200円 幼児(3歳~) 1,000円 |
開園時間 | 9時00分~17時00分(夏季プール営業時) |
アクセス | JR東海道線 大磯駅から直通バス |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
視察履歴
- 2004/08/01
- 久しぶり・・・結構変わっていた・・・
- 2001/07/07
- 2年目のフローライダーを見に来ました
- 2000/08/19
- 新アトラクション登場
- 1999/09/11
- 人数が多い方が楽しい。。。改めて実感