紅葉は雨が降る前に行きましょう・・・@天龍寺
NO.448
天龍寺
日時 2019年12月 2日
京都の嵯峨野に来ました。この地に来たのは実は初めてです。京都市内からかなり離れた場所にあるという気がしていたのですが電車で20分ほどです。意外に近かった・・・。
路線は直結してはいませんが、JR山陰本線、嵐山電鉄、さらにはここを起点にしているトロッコ嵯峨野鉄道など路線は入り組んでいます。
今日の目的地は天龍寺。紅葉がきれいな時期だということで期待していたのですが、前日までの雨で大半が落ちてしまっているというアクシデントに着いてから気が付きました。
駅前の通りは京都の繁華街のような感じはなくて、ちょっと田舎の雰囲気な街並み。中国人に大人気のコロッケ屋さんは長蛇の列だったりします。
何気のこのエリア中国系の外国人の人気がすごい高くて、観光客の6割以上は中国系でしょうか?
そんな外国人目当てのお土産屋さんもちらほら見えます。
目的の天龍寺までは歩いて10分ほど。
名物料理がある食堂などやはり観光地っぽい雰囲気になってきました。
特に迷うこともなく無事に到着しました。大本山天龍寺。
臨済宗天龍寺派の大本山で、足利尊氏が後醍醐天皇の供養のために建てたお寺です。幕府に十分な資金がなかったので明国との貿易による利益を使ったという施設。歴史に出てくる天龍寺船というのはこの施設を作るために派遣された船だそうです。
日本最初のPFI事業というところでしょうか?
創建は1339年ですが、その後何度も火災に見舞われて現在の建物は明治時代に復元されたものが多くなっています。
大本山といわれるだけのことはあり、天龍寺の敷地内には違う名称のお寺もたくさんあります。
更にはお寺の敷地ながら神社でお参りするような神様にも参詣できます。京都のお寺はこうした神仏習合の施設が多いです。
説明書きを見ると本尊としている仏像の種類でお寺が分かれているようです。
紅葉は?というとあらかた散ってしまったのですが、何カ所かはきれいなところもあります。こうした木の周りは中国系の方のフォトスポットになっているので混んでいます(-_-;)。
紅葉に白壁、朱塗りの鳥居、緑の銅像・・・。色のコントラストを楽しみながら進むと、いよいよ天龍寺に到着します。
天龍寺ですが建物+庭、庭だけで料金が違います。入場料とパスポート券という感じでしょうか?せっかくなのでセット券を購入、まずは建物に進みます。
建物ではチケットの確認の後、靴を靴箱に納めます。最初に出迎えてくれるのが禅宗のイメージシンボル「達磨様」。ここで写真を撮ることもできます。
達磨様の後ろで控えめに鎮座しているのが「韋駄天」。触ってはいけませんが間近で見れます。
彫刻など細かい技術の凄さを感じることができます。
先に進むと方丈といわれる広間。庭園券では地面から石庭を見ることになりますが、建物から見るとちょっと上から俯瞰してみることができます。
世界文化遺産にもなっている曹源池庭園。方丈から見ると迫力あります。
この方丈の襖絵をとして書かれている「龍雲図」。大迫力ですが色あせを防ぐためでしょうか?ガラス張りなのでうまく写真に撮れないのは残念です。
龍雲図があるのが小方丈と呼ばれる部屋で、もう一つ大方丈という部屋もあります。こちらは休憩所としても利用されている場所です。禅宗の教えなどが掛け軸でさりげなくあったりします。
座るのはOKですが、寝転んではいけません。
方丈を出て奥に進むと細い通路が長く続き、その先に後醍醐天皇を祭った多宝殿に到着します。建物の見学という意味ではここで終了です。
続いて今度は庭園券を使って地面レベルで拝観を行います。
方丈のエリアは外から見るとうまく写真が撮れます。
庭園内は池の周りが小高い丘になっているので、天龍寺を上から見ることもできます。黄色に赤とまだ残っている紅葉も多少楽しめました。
室町時代創建のお寺は割合池の周りで山登りするところが多いみたいですね。
庭園ではルールもあります。当たり前ですがこうしたことを書いてあるところを見るとやらかした人が以前いたんでしょうね?
赤くなるのは紅葉(もみじ)に限ったことはなさそうです。つつじ?ですかね??
来たときは降っていた雨も多少弱まってきまして、庭園を巡るころには薄日もさしてきました。やっぱり天気が良い日が良かったなぁ・・・と多少後悔してます。
今回は紅葉が終了に近い時期でしたが、天龍寺の隣の宝厳院は紅葉寺として有名です。別料金ですがこちらも美しいので一緒に見ましょう。
前日からの雨が本当に悔やまれますが、嵯峨野・嵐山の紅葉・・・中国系の外国人が大挙してくるのが理解できるような気がします。
天龍寺は、京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町にある臨済宗天龍寺派大本山の寺院。山号は霊亀山。寺号は正しくは霊亀山天龍資聖禅寺。本尊は釈迦如来、開基は足利尊氏、開山は夢窓疎石である。足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第一位とされてきた。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
TEL |
075-881-1235 |
住所 |
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
URL |
http://www.tenryuji.com/ |
入場料 |
庭園 高校生以上500円、小中学生300円 本堂 庭園+300円 |
開園時間 |
8時30分~17時00分 |
アクセス |
JR嵯峨野駅より徒歩10分、嵐山電鉄嵐山駅より徒歩5分 |
地図(GoogleMAP)
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- 2019/12/02
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