坂と崖の違いを身をもって知ることができました
NO.526
屋島寺
日時 2024年 1月25日
昨夜は丸亀という街に宿泊しました。寒気の影響で予定がプランDくらいまで変化してしまったのですが、今日は朝からいい天気です。寒いのは変わらないのですが・・・。
今日は源平合戦で有名な屋島に向かっています。地図で見る限りは距離は長くありませんが鉄道の乗り継ぎが大変。
丸亀駅から特急で高松まで移動。時間にして15分くらい。
高松駅からまた特急に乗って二駅で10分くらい。
こんな移動を便利に支えてくれるのがJR四国の「スマえき四国フリーきっぷ」。3日間特急の自由席が乗り放題の便利な切符です。
ようやく屋島駅に到着。特急が止まる駅ですが小さな駅でトイレは駅の中にしかないそうなのでご注意ください。
ここから親切な運転手さんが操るバスで屋島に向かいます。目的地は山の上なのでバスが便利。歩いて登るとか無理です、自分には・・・。
屋島は今でこそ地続きですが、源平合戦当時は完全な島だったそうです。なので到着した場所も絶壁に囲まれています。
おかげでこの絶景が拝めました。寒い日は空気が澄んでいて綺麗に見えます。
今日の目的地は2カ所あるのですが、まずは「屋島寺」。大きな源平合戦絵巻の看板を目指して歩いて行きます。すぐに門が見えてきます。この門は東大門と言います。
屋島寺は奈良時代に鑑真和尚が建立を指示したお寺で、その後鑑真和尚の弟子が初代の住職になり、平安時代になって空海が真言宗のお寺として受け継いだという施設。現在は真言宗のお寺であり、四国霊場88カ所の84番札所にもなっているそうです。
そういった案内の看板を見てから門をくぐると、最初に見えるのが石仏3体。
そして通路が奥に進んでいます。太陽光が当たると石畳は温熱効果があるみたいで、足元はちょっと温かいのは助かります。
石仏の隣には仏舎利塔。その向かいには千体堂。ここには千手観音が祀られています。
続いて三体堂。こちらは鑑真和尚が祀られています。ここまでは奈良時代の仏教感のエリアですね。
続いて見えるのが大師堂。ここからは弘法大師の真言宗のエリア。
大師堂の先には熊野権現社もあります。真言宗派仏教ですが、こちらは神道。七福神も見ることができます。
七福神の隣には稲荷明神でしょうかね?お百度参りもできるにようになっているようです。狛犬ならぬ狛狸(?)が両サイドに構えているのは珍しいですね。
そして先に進むと本堂。こちら鎌倉時代の建物で重要文化財に指定されているそうです。
本堂の横には、貴重品を保存する「宝物館」があります。こちらは有料ですが、屋島寺の宝物というよりはご本尊など風雪で悪影響が出るものを移しているようです。
さて自分が進んできた方向とは別の方向から屋島寺につながる通路もあります。こちらは徒歩で山を登ってくる方のための山門で四天門と言います。ここは屋島寺の入口を意味する門。
更に奥(徒歩で来る人が最初にくぐる門)には山門(仁王門)という施設もあります。ここは寺が管理する山の聖域に入口ということでしょうかね?両脇には不動明王様が眼光鋭く見張っております。
私のような楽した根性なしは東大門側から、お遍路さんのような意志の強い方は仁王門がそれぞれ屋島寺の入口になるようです(?)
施設はまだ続いていまして、本堂から延びる通路を進みます。
本堂の先にあるのは「本坊」。宿泊施設とお寺のバックヤードということになるんでしょうかね?一般参詣の方は入れません。
この先に進むとお土産店舗が出見えてきますが、ちょっと珍しいものがあります。「サヌカイト」という岩石らしいのですが、これ叩くと良い音が鳴ります。大きさや厚みで音がいろいろ変わります。値段はちょっと高いのですが、風鈴とかにも使えるそうです。
そしてお土産物屋さんを抜けると、展望エリア。室内からも見えるようになっています。
今日はとにかく空気が澄んでいて展望日和です。はるか遠くまで見えます。ありがたいことです。
この展望台の周辺が、屋島城の跡だそうです。
さて、この後水族館に向かうのですが、帰りはバスの接続が悪く、お遍路道を下ってみることにしました。これがまた大変です・・・。
ものすごい傾斜です。スキー場だったら上級コースのような傾き。下りとはいえ踏ん張って歩かないとえらいことになりそうです。
途中で、空海和尚が残した伝説の案内がある場所も見ることができるのですが、降りるだけで時間にして20分くらい。箱根駅伝の山下りの選手はこんな状態が1時間以上続くのですから大変です。
空海和尚が通る人のために井戸を作った(というか、空海和尚が水を飲みたかったはず・・・)とか、「梨を食わせてくれ」などと泣き言いうくらいの坂ですということなのでしょうかね?
途中で出会った坂を上っていった方々には敬服します。
下まで降りるとその高さに驚きました。バスは本当にありがたい・・・。坂道と崖の違いを体感できる下り路でした。
屋島寺(やしまじ)は、屋島の南嶺山上(香川県高松市屋島東町)にある真言宗御室派の寺院。南面山(なんめんざん)、千光院(せんこういん)と言う。本尊は千手観音菩薩。四国八十八箇所第八十四番札所。
TEL | 087-841-9418 |
住所 | 〒761-0111 香川県高松市屋島東町1808 |
URL | https://88shikokuhenro.jp/84yashimaji/ |
アクセス | JR屋島駅、琴電屋島駅よりバスで15分。お遍路道徒歩で1時間 |
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- 2024/01/25
坂と崖の違いを身をもって知ることができました