アスリートファースト五輪会場はゲストファーストか?@国立競技場
NO.460
国立競技場
日時 2020年 1月11日
2020年は東京五輪の年です。紆余曲折を経て昨年末に完成した新しい国立競技場で実施される試合を見に来ました。本当は元日の天皇杯に行きたかったのですが、チケット確保が叶わず、本日はラグビーの大学選手権の決勝戦を観戦します。
最寄り駅も色々増えました。JR千駄ヶ谷に地下鉄銀座線外苑前、加えて都営大江戸線の国立競技場前と3方向からアクセスできます。今日は昔から通いなれた千駄ヶ谷駅から向かいます。
体育館脇の仮囲いが取れていないところから会場へ・・・。体育館を回り込むと外観が見えてきますが、依然と比べるとかなりの大きくなった外観が見えてきます。
まずはチケットの確認場所。以前はプールのある線路脇での確認でしたが施設の取り囲む周回路ができたのであちこちから入れるようになりました。
この場所から最寄りのゲートは「中央門」と呼ばれる場所。昔はこんな名前の入口はなかったと思います。こちらはいわゆるVIP用のゲート。今日も特別なチケットがある人だけ入れます。
前の競技場で千駄ヶ谷駅から来るとたどり着く場所にも確認場所があり、ここから近くは以前と同じ名称の千駄ヶ谷門。サッカーでいうホームチームゴール裏の最寄りゲート。
さらに回ってバックスタンド側の入口も従来と同じような場所に確認場所があり、名称も以前と同じ「青山門」。
地下鉄の外苑前から、秩父宮ラグビー場、神宮球場と伝ってくると以前よりはバックスタンドより動線がつながっていて確認場所につながっています。名称は「外苑門」。以前は代々木門と言っていたところからは少しずれています。ここはアウェイチームゴール裏。
中央門以外のゲートにはチケット売り場もあります。昔のような仮設のような建物ではない立派な施設があります。ただ、場所によっては雨風をしのげるような場所にないので、雨の日や風の強い日などは物議をかもしそうですね。
施設の中に入らずにぐるっと周回できる通路が以前よりだいぶ広くなったのは待ち合わせしたり、チケットを渡したりする側にとっては便利になった気がします。
チケットの確認場所の内側にある国立競技場のプレート看板。なんかすごく写真撮りにくい看板です。夜はライトアップとかされるんでしょうかね?
テレビでも何度か登場している五輪のモニュメントは施設の外部。外苑門沿いにある博物館にあります。
さらに全景を収めようとすると、施設の外に出ないとうまく入りません。観戦前か観戦後に外苑門から出た横断歩道の先辺りがベストポイントのようです。ただし人の往来も多いので撮影時は周辺にご配慮ください。
という感じで、外回りはAからHの8カ所の出入り口と4つの門。これに3つの鉄道がアクセスしているので出てしまえば割合スムーズに駅まで移動できます。
外周部にもいくつかトイレがあります。扉が付いているので常時解放されることはなさそうですが、これは徹夜で試合を待つ人への配慮なんでしょうかね?
続いて内部に入ります。
荷物の確認、チケット回収などは屋根がある場所で濡れることはありません。ただ暗い場所もあるのでカバンの中とかちゃんと見れるんでしょうかね?という若干の余計なお世話を感じます。
今日はQRコードなどは使いませんので、ターンゲートも素通りです。ゲートは割合大きめなのでベビーカーとかで来る人も抜けられそうです。
内部は3層ですが、全て周回通路があるので通路は移動しやすいです。WIFI設備もあります。まずは最上階に向かいます。建物的には4階になります。
地上階(1階)についている階段はそこそこ広いのですが・・・上に行くほどに階段は狭くなり大人二人が並ぶとややきつめ。しかも天井が低いので大旗、横断幕など持っていく人は大変そうですね。
座席側につながる通路も狭いところが多いので試合終了後は大変そうです。
そして物議をかもしている座席。確かに座っている人がいると横切るのは大変そうです。しかも急傾斜で前の人の頭が後ろの人の膝あたりに来るので、試合中のけぞったら・・・気を付けましょう。
狭さを引き立たせるのが座席のない場所の通路の狭さ。座席数を確保するために移動用の通路が犠牲になったのでしょうか?飲食物をもって移動するときは大変そうです。
肝心な3階からの眺望です。座席は狭いですが勾配があるので3階席からでもよく見えます。これならオフサイドとかも分かりやすいと思います。
一応エスカレータなどの設備はあります。そして隔離用の門もあります。今日は全面開放でした。
メインスタンド右側、サッカーでいうアウェイ側の1階席は中央にゲートがあり二つに分断されます。これはちょっとかわいそうですね。集客力のあるアウェイチームは中央で分断されてしまいそうです。本当はここからマラソンの選手が戻ってくる予定だったんでしょうかね・・・。開会式以降は永遠に使われないゲートにならないことを祈ります。
続いて一層下がって2階席。
2階席から一部が指定席でチケットがないと入れないのでゴール裏から撮りました。2階席は勾配もなだらかで3階席のひさしが出ていて音がよく響きます。
さらに、いくつかのゲートは2階から入れるようになっているので、意外と出入りしやすいフロアです。
続いて1階席。今回取れたチケットはバックスタンド側の1階席です。
自分の席に座ってみた結果・・・。前も確かに狭さを感じますが、なんといっても横の狭さ。自分の席はたまたま端だったから良いのですが両隣に人がいる席はちょっと窮屈そうです。
眺望はというち、やっぱり1階は臨場感あります。グランドも思ったより近くです。不安だった広告看板で足元が見えないというのは杞憂だったし、見上げると3層のスタジアムはやっぱり迫力あります。
1階部分で記者席とか未完成なようで、3階に上がっているため定員の7万5千人には届きませんが、6万人近く入ったようです。
全席屋根が囲ってありますが、この時期15時を過ぎると西日がホーム側にがっちり当たります。このエリアからはちょっと見にくいかもしれません。
そして一つの階段に23席というレイアウト。中央の人はトイレとか行くときすごく申し訳なさそうに進んできます。
持込禁止品の移し替えの場所などは今まで通りあります。ゴミ箱は3種類の分別ですが、飲み残しは横のバケツに捨てます。これって五輪のときに徹底できるんでしょうかね?
さて、場内の飲食はというと・・・。
当たり前ですがファーストフードばっかり。サッカーのワールドカップのときにはスタジアムでの飲酒は控えるような話も出ていましたが、ラグビーのワールドカップ以降はアルコールがとても多くなりましたね。ハイボール、ホットワインなどもあります。
サバの料理を提供してくれるところもあります。なぜ臭いが強い魚料理の店舗を風通しの悪い場所に設置したのかは謎です。
何の目的のために作られたのかよくわからなかったのが風のテラス。せめてモニターなどで試合が確認できるようになっていればと思うのですが・・・ちなみに風のテラスですがガラスで仕切っていて外から風は入ってきません。
肝心の試合ですが、早稲田VS明治の伝統の一戦。いい試合でした。
終わってみて・・・
急いで設計した感が満載の新しい国立競技場ですが、ラグビーやサッカーのように2時間程度で終わるのならば試合を見るという点に特化すれば見やすい施設だと思います。陸上のように長時間見続けるようなときにはこの狭さは弱点になるかもしれませんね。
最後に、初めて来たので久々のトイレチェック
最近は駅のトイレもウォッシュレットあるんですが、ここのトイレはウォッシュレットありません・・・。50年前のレガシーを今に引き継ぐということなのか・・・?
後、変な場所に洗面台があるトイレもあります。
国立競技場(英: Japan National Stadium)は、独立行政法人日本スポーツ振興センターが管理・運営する日本の競技場。2020年東京オリンピック・パラリンピックの主会場であり、同大会ではオリンピックスタジアム(英: Olympic Stadium)の名称が使用される。東京都新宿区霞ヶ丘町10番1号に所在する。
TEL | 03-3401-3881 |
住所 | 〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町10−2 |
URL | http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/ |
アクセス | JR総武線 千駄ヶ谷駅より徒歩5分
都営大江戸線 国立競技場前より徒歩5分 東京メトロ銀座線 外苑前より徒歩5分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)