40年ぶりの来訪、世界遺産を堪能する@日光東照宮
NO.461
日光東照宮
日時 2020年 1月12日
せっかく東京まで来たので、今日は少し足を延ばして日光に来ました。世界遺産になった東照宮を見てみたいというのが目的です。せっかく来たので行くような距離ではないと知り合いから後で言われましたが・・・。
日光に来るのは小学校の修学旅行以来なので40年ぶりでしょうか?
まだ夜明け前の浅草駅から始発の特急で日光に向かいます。
特急に乗ること2時間。前には小学生、後ろには西アジア系のグループと賑やかな団体に挟まれてほとんど寝れず・・・。さすがに40年前のことなので日光の駅がどうなっていたかは記憶がありませんが、駅舎もきれいでした。
ここから東照宮まではバスですが、1時間に4本出ているのであまり待たないで済みます。
バスの終点「大猷院前」で降りるのが一番近いそうです。大猷院前からは杉並木を抜けて花粉をいっぱい浴びて東照宮に向かえます。
大猷院の一つ手前のバス停「西参道茶屋」で降りても大丈夫です。こちらは輪王寺の門前に出ます。到着した感があるのは西参道茶屋の方でしょうかね?100メートルくらい余分に歩きますが・・・。
どちらから行っても動線が合流するところが東照宮の入口です。大きな岩でできた看板(?)があります。石は年季が入っていますが、三つ葉葵は磨いているんでしょうかね?きれいです。
その先の鳥居には「東照大権現」とあります。この鳥居は「石鳥居」と言われています。なんと九州の藩主黒田長政による奉納されたもの。石は九州から海路と陸路で運んだそうです。
石鳥居に限らずこの東照宮の施設の多くは、徳川家康の部下たちの奉納や寄進によって作られたものです。徳川家康って人徳があったんですね。
鳥居を抜けた先にあるのが五重塔。こちらは小浜藩主酒井忠勝によって奉納されたもの。一度火災にあいますが、その後も酒井家で再建されたそうです。
今日は内部も見ることができます。五重塔は五階建てではなくて中央部が吹き抜けになっています。
続いて見えてくるのが「表門」。東照宮のメインゲートです。ここから先は有料なので左側にあるチケット売り場で“拝観券”を買います。
窓口もありますが、基本個人で買う場合には自販機を利用します。自販機は多言語対応になっているだけでなくて、suicaも利用できます。なかなか高機能です。
まずは東照宮を見ましょう。
表門は別名「仁王門」とも言います。門の両脇に一対の仁王様がいることが由来のようです。仁王様の後ろには獅子がいます。
門を抜けて見えてくるのが「上神庫・中神庫・下神庫」。ここは行列を行う際に利用する道具類の倉庫。1200人分の装束や道具を収めるための施設です。
この反対にあるのが「神厩」。馬を預けておく厩舎です。ここにあるのが有名な“見ざる聞かざる言わざる”の彫像。この猿の彫像は人生訓を風刺した六コマのイラストになっています。見ざる聞かざる言わざるはその中の一コマです。
子どもの未来を期待して遠く(未来)を見ています
幼いうちは悪いことは“見せず・聞かせず・言わず”、良いものだけを与える
まだ自立していない(座っている)で将来のことを考えている
二匹の猿が上を見ている徳川家康の遺訓「上を見な・身の程を知れ」を表現しています
左側の猿はお互いを励まし合っている
右の猿は正面を凝視し何かを決断している。左の猿はまだ決断に至っていない
左下の青いものが“波”。右の猿が手を差し伸べている。人生の荒波も複数なら乗り越えられる
結婚して子供ができれば命が巡る
説明書きの骨子は上の通りですが、要は自身が育ち、家庭を持ち、子孫を作り、家を反映させていくための重要なポイントはここです。ということを説明しています。
少子高齢化の世の中に当てはまることを多いような気もします・・・
そして神社ですので、手を清める水場。ここで手を洗い、口を漱ぎます。
そして再び鳥居を抜けると、有名な「陽明門」です。
門の両脇には金と灯篭。灯篭はオランダからの寄進物だそうです。海外からもいただいているんですね。
さて、陽明門ですが2017年の3月に大修復が完了しました。
陽明門の別名は“日暮しの門”。いろんな故事成語にあやかった彫刻があるので一日中見ていても飽きないという意味だそうです。
確かに、彫刻も見事ですし、いろんな物語があります。よくきれいに復元できたなぁ・・・と感心します。
ちなみに門の裏には金の獅子が一対。金の獅子を見ると牙狼に見えるのよくないね・・・。
陽明門の先にあるのが「唐門」。こちらもきれいになりました。
唐門の奥に見えるのが「御本社」です。東照宮の礼拝の中心的施設。ここは撮影禁止です。拝観の際には靴を脱いでから上がります。
陽明門を抜けて左側にあるのが「神興舎」。ここには三つの神輿が納められています。徳川家康、豊臣秀吉、源頼朝を祭っているそうです。
御本社の右側にあるのが奥の院。徳川家康の廟所です。入口には有名な左甚五郎作の「眠り猫」の像があります。そして、急な階段を登ります。
登りきると「奥宮」といわれる神社。
奥宮の裏手には徳川家康のお墓(廟所)があります。
この場所が施設内では最も高いところにあります。
さて東照宮に来たら、陽明門の左にある鳴龍堂(本地堂)は外せません。内部は撮影禁止です。さらに靴は脱いで入りましょう。
ここでは天井に描かれた龍の目の下で拍子木を打つと反響するのに、他の場所では反響しないという不思議なものが見れます。15分くらいの入れ替え制なのでタイミングよく入ってください。
この他、自分の干支の守護仏なども知ることができます。
ここまでが東照宮です。加えて周辺には輪王寺、大猷院、二荒山神社などがあります。
輪王寺
日光が仏教聖地として開発されたのが700年代。平安、鎌倉と関東地区の仏教の聖地として有名な場所。この中心的施設が輪王寺。
江戸時代に入ってから徳川家が墓所に選んだというのが歴史。
現在は世界遺産として登録されていますが、東照宮に来る人たちの駐車場などを管理する施設としても機能しているようです。
二荒山(ふたらさん)神社
二荒山というのは日光の霊峰である男体山のこと。このふもとにある神社。ご祭神が父母子の三体であることなどから縁結びの神として定評があるようです。
場内のあちこちに縁結びのパワースポットがあります。
神社内は「神苑」と呼ばれていて、小さな神社がいくつかあります。ご利益がありそうなものからそうでなさそうなものまで色々あります・・・。
大猷院(だいゆういん)
こちらは三代将軍徳川家光の墓所があるところ。
見どころは山の中腹にあ「夜叉門」。この門に安置されている4つの仏像はなかなか日本では見れません。
青い仏像「烏魔勒迦(うまろきゃ)様」が持っているのが破魔矢の元祖と言われています。なので大猷院では一年ごとの取り換え不要なコスパの良い破魔矢を売っています。
いちばんの上の拝殿は撮影委禁止ですが、権現づくりの室内は圧倒的な迫力があります。教科書などで有名な加納探幽の獅子の絵などもあります。
詳しくはWEBでご確認ください。輪王寺大猷院
長い階段を登った甲斐がある施設でした。
っとここまでで5時間くらいいました。結構な時間がかかりますので、スケジュールするときには気を付けましょう。
バスも運が良ければ、昔の路面電車を意識したものに乗れます。フロントガラスなどの改良など手が込んでいますね。
そして日光から少し戻って下今市へ向かうと・・・
鬼怒川温泉と下今市の間はSLが走っています。これまた最近は大人気です。
日光東照宮は、日本の関東地方北部、栃木県日光市に所在する神社。江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現を主祭神として祭る。日本全国の東照宮の総本社的存在である。正式名称は地名等を冠称しない「東照宮」であるが、東照宮の公式サイトがホームページに「日光東照宮」と掲げており、他の東照宮との区別のために「日光東照宮」と呼ばれることが比較的多い。
TEL |
0288-54-0560(東照宮駐車場) |
住所 |
〒321-1431 栃木県日光市山内2301 |
URL |
http://www.toshogu.jp/ |
入場料 |
高校生以上 1300円 、小中学生 450円 他施設とのセット料金有 詳細はWEBを確認してください |
開園時間 |
4月~10月 8時00分~17時00分 11月~3月 8時00分~16時00分 |
アクセス |
東武鉄道日光駅、JR日光駅からバスで15分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
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