国宝5城の一つ犬山城
NO.531
犬山城
日時 2024年 2月29日
最近、彼女の機嫌がすごぶる悪い。今までは視察に出ようとすると大抵「晴」にしてくれたのですが、最近はどこかしらで天気が崩れる予報になる・・・ちなみに彼女というのは日本の太陽神”天照大神”のことです。
という訳で今日は朝からどんよりとした曇り空。朝から愛知県の犬山市に向かっています。愛知県ですがほぼ岐阜県との県境。このエリアに来るのは日本モンキーパークに来た時以来なので22年ぶりです。
最寄り駅は名鉄の「犬山遊園駅」「犬山駅」。どちらからでも行けます。犬山遊園駅からは徒歩19分、犬山駅からは徒歩23分とGoogle先生は言っていますので、距離は犬山遊園駅からの方が若干近いようです。
まずは犬山遊園駅からの経路を紹介します。
駅を降りたら川が見えますので川を背にして進みます。しばらくするとラーメン屋さんの看板がある「内田」という交差点を右折。後は道なりに進みます。
公園橋という橋を渡ったら、道なりに左折します。坂道を登ると神社が並んでいますのでその先が犬山城の入口。近いのですが、住宅街を抜けていくのでちょっと殺風景な経路です。
続いて犬山駅からの経路です。
駅の改札を出たら左側の出口に進みます。出口からは線路と垂直に伸びている道を進みます。商店街を抜けたあたりから雰囲気が昔の雰囲気になってきます。
右側に城下町が見える通りが「本町通」というようでして、ここからが犬山城下町のゾーンになっています。見学させるための建物ではなくて、商店街になっています。飲食や物販など色々あります。
通りには「からくりミュージアム」という博物館などもあります。建物はよく見ると雨どいとかリフォームされているので、全くの建築当時のものではありません。
そして大きな通りが見えてきます。鳥居の向こう側は「針綱神社」、その隣に「三光稲荷神社」、さらにその左側が犬山城の入口です。
犬山城は日本で5カ所しかない現存天守を持つお城なので、通路は当然ですが昔のままです。
当然ですが、通路は急な石畳の階段です・・・。
まずは最初の城門跡「黒門」に到着します。江戸時代まではここに城門があったとのことです。
続いて坂を上った先にあるのが「岩坂門」。この先は完全な場内になります。
岩坂門の先にあるのがチケット売場。ここで天守の入場券を買います。チケットは犬山城単体の他、犬山市の周辺施設とのセット券もあります。犬山城単体のチケットは電子マネーなど利用できるのですが、他施設とのセット券は現金のみです。他施設とのセット券でアルアルなことなのですが、電子マネーだと割引配分が難しいからだと思われます。
購入した
チケットを確認するのがチケット売場の先にある「本丸門」。昔ながらの通路で昇ってくるとこの本丸門を抜けるまで天守が全然見えない・・・お城は要塞であるというのが理解できる構造です。
本丸門を抜けると・・・やっと天守が見えてきます。まだ桜の時期ではありませんが季節になると桜が綺麗な天守が見えるんでしょう。
天守は昔のままなので、大挙して入場することはできません。人が多い時期のために待機用の動線も作られています。もちろん今日は平日なのでこれを使うことはありません。
いよいよ天守に入ります。天守の下で靴を脱ぎコンビニ袋に入れます。コンビニ袋は持ち帰るように言われます。傘や雨具もここで置いていきます。
中に入ると・・・いきなりの急階段・・・。天守まで階段はこの勾配が続きます・・・。昔の人は大変ですね。階段を登った先には各階のフロアガイドがありました。全部で4層です。
階段を登ったところ一階には納戸の間、石落としの間等があります。
昔の甲冑の展示や大名の石高などを調べた記録が残っています。
こちらが、石落としの間。木曽川方向から攻めてくる敵に対しての防御のための施設です。
江戸時代の”鬼瓦”。鬼瓦は鬼をあしらった瓦ではなくて、鬼門に向けてつける瓦のこと。
通路を進むと”上段の間”。ここは来客の待機場所とのことです。隣の納戸の間には模型も展示されています。模型ですが年季の入った精巧な作りですね。
1階に登るときよりは優しい階段を登ると2階。広い通路が四方に張り巡らされており、中央部が武具の間。
現在でいうならば、警備員の常駐場所ですね。
この武具の間には”日本の国宝5城”と書かれた展示もあります。現存天守のお城だそうです。
三階に向かう階段…再び急な階段が登場します。
三階は「破風の間」。ここは最上階への待機場所のようですね。
そして最上階4階。こちらはスタッフさんが上り下りを管理しています。階段がきついこともそうですが、最上階は広くないので人員数を管理するのが目的みたいです。
犬山城の天守では天守の外側の通路を一周することができます。「回り縁」というそうです。当然補強はされていますが、通路も狭いし、柵も低いので高いところが苦手な人は辛いかもしれません。
この回り縁からの眺めは素晴らしいです。木曽川や犬山市外が一望できます。そして登ってきた城の下部も見えますが・・・なかなかの高さです。
回り縁の内部の部屋は「高欄の間」というそうです。壁には歴代の当初の肖像がかかっています。ここまでが最上階までの道のり。再び急な階段を下りながら外に出ます。
天守の入口の反対には土産や軽食の施設もあります。赤い桟敷席・・・外国の方々好きですよね。みんなポーズ決めて撮ってます。犬山城のような場所でもアジア系の外国人が3割くらいいます。中国語と韓国語がアチコチから聞こえます。
再び石畳を下りながら黒門近くまで来て、横道に入ると「針綱神社」に参拝もできます。厄除け、長寿、安産などのご利益があるそうです。
満開とまではいきませんが梅の木があったり、凝った作りの端があったりします。
これから桜も咲く季節。犬山城来た甲斐がありました。
犬山城のようなローカルスポットにも中国人とかが来るようになっているというのは日本旅行の形態もずいぶん変わってきているのかもしれません。でも、回り縁まで一気に登って、あっという間に帰ってしまったんですが・・・楽しめたのでしょうかね?
国宝犬山城は、室町時代の天文6年(1537)に織田信長の叔父・信康が築城しました。天守は現存する日本最古のものです。扇状地である濃尾平野の扇の要に位置し、天守最上階からの眺めはまさに絶景です。周辺には木曽川や犬山城下町の古い町並み、明治村等の多くの観光施設があります。信長・秀吉・家康がそれぞれの時代に犬山城を手にしたことで天下人への道を切りひらきました。
TEL | 0568611711 |
住所 | 〒484-0082 愛知県犬山市犬山北古券65−2 |
URL | https://inuyama-castle.jp/ |
入場料 | 大人 550円 小人 110円 犬山城だけの利用の場合は電子マネーなど対応、他施設とのセット券は現金のみ |
開園時間 | 9:00~17:00 混雑時は入場制限あり |
アクセス | 名鉄犬山駅から徒歩20分程 |
天気予報(ハリテンより)
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