入口と出口の場所が違いすぎる施設!?@故宮博物院
NO.320
故宮博物院
日時 2016年12月13日
かつてこの場所には行ったことがあるので、今回が2回目。とはいえもう10年以上前のことなのでどんな感じだったか全く覚えていないというのが実情です。
前回は超繁忙時期だったので建物を見に行ったのか、それに群がる人を見に行ったのか?という感じだったのですが今回は通常時期の平日なのでそこまでの混雑はないだろうと踏んで施設に向かいます。
地下鉄の1号線で最寄り駅が2カ所あるのですが、どちらから向かってもかなり歩きます。地下鉄駅から地上に上がった瞬間を写真に撮りましたが、全く入口らしき雰囲気は感じられません。。。
以前と違ってこんな時に役に立つのが「百度地図」。中国はGOOGLEがNGな国なので、百度地図を頼りに入口を目指します。しばらく歩くと手荷物検査場所に出くわします。空港と違って水を持っていても、ライターを持っていても文句は言われませんでした。
検査場所を抜けると、いよいよ入口です。天安門広場とは屈強な鉄柵で分け隔てられています。アジア系以外の外国人もそこそこいますが、目につくのが中国内の地方の方らしき団体さん。
日本でもお馴染みの門をくぐると、故宮の入口です。
まずはチケットを購入する必要があるのですが、以前感じたような狭さがなくなっています(と感じるだけなのかもしれませんが)。このエリアの左半分がほとんどチケット売り場。ブースの数も30か所もあります。すべてのブースが開いているわけではありませんが、最混雑時期は30ブースでの対応ということになるんでしょうね。
チケットは大人40元(約600円)です。博物館と考えるとかなりお手頃な値段ですね。繁忙時期は60元(約900円)になるそうです。時期によって入場料金が変わるというのは中国の施設の特徴の一つです。
販売するときのスタッフも手慣れたもので、中国で話しかけてレスが悪いとすぐに英語で話しかけてくれました。
そして、驚くのが音声ガイドの端末のレンタル。どれだけ多言語なんだ。。。というくらいの多言語対応です。
さらに、電光掲示板には本日現在の入場者数のリアルタイム表示もあります。空いているように見えるけど今日は6万人も来ているんですね。。。ホントかなぁ・・・
チケットも手に入れたのでいよいよ入場しましょう。ここからさらに改札までは100メートルくらいあります。しかも牛門という大きな門の両脇から入るのでまたまた歩きます。
そして門の前では再び手荷物検査。ここは割合ルーズでした。またしても大きな門を抜けると。。。やっと園内到着。
故宮博物院は言わずと知れた王宮。1400年代に作られてその後増築が重ねられてきたとのこと。日本のように地震や火事という災害があまりないので、どんどん施設内にいろんなものができるということになる。
土地があって、天災が少ないということが、施設をこれだけ広くしてしまうのでしょうかね?
以前来た時には感じなかったのですが、施設内で傷みやすい階段などが保護材でしっかり守られていました。さらに、専用の無料のWIFIサービスまであります。こうしたITシステムは中国はとても進んでいます。
ここまで通過してきたのは、すべて「門」でした。そしてやっと最初の宮殿である「太和殿」が見えてきます。映画ラストエンペラーでおなじみの施設です。皇帝の視点で太和殿から庭を見下ろしてみると。。。そりゃ・・・気持ちいいですよ(笑)
さらに、今回初め建物の中を見ることができました。いわゆる玉座が展示されているんですね。以前はなかった自撮り棒の恩恵でいい写真が撮れている人がたくさんいそうです。。。
ここからは建物を見ては、右を回って奥へと進むことを繰り返します。最初の太和殿の次に出てくるのが「中和殿」ここはちょっと小ぶりです。その奥に見えるのが「保和殿」。
どうやら「殿」と付くところは、評定や催事などをおこなうための施設。「宮」と付く施設は住居ということになってるようです。日本もこの方式を取り入れているからルールは同じです。
なので、この保和殿まではいわゆる業務スペースということになります。
さて、この保和殿の先から道が二手に分かれます。直進すれば住居エリア。右折すれば宝物殿エリアに進めます。
ガイドマップを見ると、まずは一つ目の宮「乾清宮」を見たのちに、右のエリアに進むようになっているので、これに従って見ることにしました。
乾清門を抜けると、乾清宮ですが門の下は通してもらえず。右から回り込んで乾清宮に行きます。階段には彫刻があるのですがこれまた見事な柄です。
乾清宮までくると、お客さんも結構ばらけてきて今日は施設内がよく見えます。
宮の外には、縁起物の鶴と亀。さらに日時計なんかもあります。この時代から時間管理がちゃんとできていたんですね。
乾清宮の後ろには交泰殿、押寧宮とさらに二つの施設があります。一応ここまで見てから、右側エリアに行くことにしました。
右のエリアは、数少ない故宮博物院のお宝館。「珍宝館」と呼ばれるエリア。そんなエリアに入っていくことを想起させるためでしょうか?まずはお土産物屋さんに遭遇します。記念写真なんかも撮ってくれるようです。
ここを抜けると、両脇が高い壁になっている通路。殺陣などに使われそうな舞台です。
残念ながらお宝…というほどたくさんお宝がないのが北京の故宮。台湾の故宮はすごいらしいのですが・・・
故宮レストランというもあるようです。王宮施設内にあるレストランですが、カレーライスがメニューにあるというのが面白いですね
歩き始めてもう2時間近く・・・王宮内は結構起伏が激しいので足に堪えます。
そんな足の悲鳴と戦いながらも、最後のエリア「欽安殿」に来ました。ここは庭園のエリア。狭いエリアにたくさんの見どころがあります。
中国の時代劇のオープニングやエンディングで使われそうな舞台がたくさんありますね。もちろん皆さん写真撮影に夢中になっています。
さて、この先はどうなっているか?というと出口。入口と出口が同じ場所ではないというのが故宮の特徴です。
こじんまりとしたお土産物屋さんと、だれもいないガイド端末の返却場所。
さらに門をくぐると、完全に出口エリア。仕切られた鉄柵の外には物売りの面々。。。一気に現実世界に引き戻されます。
交通案内の掲示板を見てさらに愕然。。。地下鉄の駅前2キロ。。。歩くしかないかぁ・・・