10周年になりました。
NO.176
横浜八景島シーパラダイス
10周年なのです
視察日時 2003年 5月 4日
到着まで
連休の中日になった。レジャー施設が最も混雑する日です。今から10年前の今日オープンした横浜八景島シーパラダイスに向かうことにしました。
考えてみれば10年前の1993年にオープンした全国の施設の多くは現在閉鎖中という状況の中よく持ちこたえている施設です。そんな八景島ですがいつものようにJRの新杉田駅から新交通で八景島駅へ・・・。
今日は夜に花火があるのでこれを見越して午後から回ることにしたのですが、シーパラダイスの隣の人工海浜はビックリするほどの人出。どうやら今日は潮干狩りがたのしめるようなんですが、それにしても凄い人数です。
さて一方のシーパラダイスですが、こちらも駅からゾロゾロとかなりの人数が向かっています。現在は14時過ぎなんですが、帰ってくる人よりも向かう人の方が圧倒的に多い状態です。みんな花火狙いなのかな?
迎え入れるシーパラダイスも準備は万全のようで、島の入口前の看板も「10周年モード」になっています。5月の連休に施設をオープンさせるというのはさぞかし勇気が要ったことでしょう・・・。
シーパラダイスは入場料を取らない施設ですが、今日のショーのスケジュールを見ているとかなりのラインアップです。10年目のアニバーサリーと言うことで大盤振る舞いって感じなんでしょうか?
今日は水族館も見たいし、アトラクションも楽しみたいのでパスポートを利用することに、実は新杉田の駅で販売されているパスポート。ゲートで買うよりも1000円安くなっているんです。
10周年の雰囲気
10周年という記念すべき日ですが、場内にはバナーフラッグなどの他には仰々しいデコレーションは見あたりません。
その分10周年の期間中だけ限定の各種のイベントはかなりのボリュームです。到着すると早速「レディーポリスのフラッグショー」の時間でした。
大画面ディスプレイのある水族館前に集合したレディポリス(言うなればインフォメーションスタッフ)が音楽に合わせてフラッグを使ってショーを行います。一応一糸乱れぬ連携が売り物なんですが、ちょっとこの手のものは某国の国家元首をたたえるダンスに見えてしまうので、少し残念・・・・。
レディーポリスのフラッグショーが終了すると、レディーポリスはそのままシーパラダイスの誇るタワー“ブルーフォール”の前に集合します。ここまで表情も引き締まった感じだったのですが、ここで一転。今度は満面の笑顔になって「こんにちは!!」・・・。
何が始まるのか?と思ったら今度は動物のパレード。ペンギン、ペリカン、オタリアがシーパラダイスの通路を練り歩くのです。その先導がレディーポリス。この切り替えとこの笑顔・・・ますます某国の・・・まぁいいかぁ・・・。
動物の歩くスペースはしっかりと清掃がされて通路規制も行われていますが、いかんせん小動物のため長距離を短時間で闊歩することは不可能。そこでまずは専用のバスに乗ってエントランスに移動します。これが再び戻ってきたところでパレード開始。
バスの柵が外されて、地面に降りてきます。そしていよいよパレード開始。「かわいい」コールを一斉に受けながら得意げに闊歩していきます。先頭にはシーパラダイスのキャラクター「シー太」も歩いているのですが、今日ばかりは主役は動物たちです。
続いてマリーナのボードデッキに現れた大きなイケス(?)こちらは中に海豚が飼育されている「ドルフィンラグーン」です。海豚に直接触ることができたり、餌をあげたりすることができるという場所です。
家族連れとカップルの半々と言った構成でしょうか?
ショーはまだまだあります。今までのショーは陸上でしたが水上でもショーがあります。こちらはスタントショー仕立てになっていて、ジェットスキーの日本のプロに、水上スキーを使ったアクロバットチームがオーストラリアから招かれての豪華な競演。しかも司会をするのが女子プロレス団体JWPの現役のチャンピオン・・・なぜレスラーが・・・。
10周年ということでショーも10のステージに別れていていろいろなアクロバットを見せてくれます。圧巻なのがジェットスキーを利用しての回転のデモンストレーション。縦回転に横回転・・・この人は仮面ライダーか??
もちろん夜のフィナーレを飾る花火も豪華絢爛。花火と音楽のシンクロするおなじみのタイプでしたが、フィナーレでは大歓声が上がり万雷の拍手・・・。
10年間の思いを込めての花火だったそうですが、この最後の大花火は感謝だったのか?苦労を忘れるためだったのか?・・・いやいや今日は10周年の誕生日なので好意的に取りましょう・・・・。
いつもの場内の雰囲気
10周年ということですが、意外に場内のデコレーションはいつも通りです。シーパラダイスはフリーゲートアミューズメント施設の草分け的な存在ですので、ディズニーランドのようなパブリックエリアの飾り付けは期待するのが少し無理なのかも知れません。
果てさて10年の月日というのは施設にとってはいろいろと負担をかけるもので、場内こうした月日の流れを感じさせる案内があちこちに見られます。
また今日は連休中日と言うことでかなりの人出を予想しているようです。既にゴミ箱などは多少の見てくれは目をつぶってしまったようです。
とまぁ・・・ちょっと寂しいところもありますが、この10年で植栽などは立派に育ってきたようです。エントランスから島内全域にはきれいな花が咲き乱れています。
花を楽しむという点では今が一番良い季節のようです。花だけでなくて樹木類もしっかり育っているようで、天然の遮蔽機器となっています。
シーパラダイスの大きな目玉の一つ、アクアスタジアムは大変な盛況ぶりです。座ってショーを見たい人は水族館ではなくて、水族館の外に設けられた特設の待ちエリアで次のショーまで待たなければなりません。
いつもは水族館から直行できますが、今日は水族館からの直行ルートは完全に閉鎖されていて、ショーを見たい人は一度水族館を出る必要があります。もちろんこのため再入園の手続きはいつもより多めに案内されています。
実際にショーを見てみると、シーパラダイスの動物ショーは単なる芸の披露だけでなくていろいろとストーリーがあっておもしろいです。
人間のMCが要所で入り、そして動物たちのパフォーマンス。ここまでの完成度を持っている動物ショーはなかなかお目にかかることはできません。これは是非見たいところです。
ちなみに水族館と分離されているとは言え、ちゃんと観覧チケットを買わないと入口チェックで引っ掛かるので注意してください。
そしておなじみの水族館ですが、こちらも大混雑。今日は17時からアトラクションパスポートまでついているトワイライトフリーパス(なんと2500円)も発売されています。こうした期間限定の割引チケットは自販機では対応できないようで、自販機は誰も人がいない・・・ちょっと不思議な光景を見ることができました
今日は特別展示で「五感直撃!!体感水族館」は大行列で当分は入れそうもない・・・。諦めていつもの展示ルートを回るのですが、何回来ても水族館って・・・和むなぁ・・・。
シーパラダイス名物のアクアチューブも今日は大にぎわい。いつぞやドラマでこのエスカレーターが途中で止まって・・・なんてシーンがありましたが今日は止まったら将棋倒しの事故が起こりそうです。
このアクアチューブを抜けた先が人気者の白海豚のスペースなので、エスカレータの出口付近はかなりの混雑。やや強引に突破しました。
意外に人気がなかったのが魚以外の生き物のコーナー。白海豚やラッコなんかは人だかりができていましたが、“シードラゴン”、“深海のエビ”なんかはきれいなんですけどあまり人気がない。沖縄の「美ら海水族館」では大人気だったんですが、関東ではイマイチな生き物たちなんでしょうか?
とまぁいつものように回ってきましたが、意外に見落としがちなのが最後の出口前。大きなナマズやピラニアなどとにらめっこできますので・・・お忘れなく・・・。
水族館も満喫できましたので、続いてアトラクションにもチャレンジしてみましょう。
アトラクションエリア
水族館がこれだけ盛況なのですが、アトラクションは非常におとなしめ。おなじみのサーフコースターも最大で60分くらいの待ち時間。ブルーフォールはすぐに乗れます。
決して人気がないわけではありませんが、シーパラダイスはアトラクションの施設ではないようです。サーフコースターの待ち人数よりもコースター前の広場で遊んでいる人の方が多いような気がするくらいです・・・。
こんな中日没までの営業のため、早々に入場を締め切っているのが「ウォーターシュート」今日の船頭さんは女性の方もいます。
ブルーフォールの周辺には期間限定で楽しめる仮設型のアトラクションもあります。今回のアトラクションは「天国と地獄」。なにやら物騒な名前ですが、二つのストーリーから利用者が選択できるというもの。見ていると天国が人気のようです。
確かに、「どっち?」と言われてあえて「地獄」を選択する“巨人の星”系の精神構造の方は少ないようです。時代は変わったんだなぁ・・・。
アトラクションと言えば身長制限がついて回りますが、こうした制限に引っ掛かるお子様には、この期間限定の「トーマスランド」も用意されています。
またちょっとカルチャーっぽく楽しみたい方には「恐竜王国」がお奨めです。こちらは化石を埋めて、その化石を掘り出してみたり・・・と言った体験ができます。
水族館以外でも動物とのふれあいができます。こちらは“ふれあい動物ランド”。犬や猫などを触ることができます。生き物はアトラクションより人気があるようです・・・。
物販施設・飲食施設
シーパラダイスの物販施設は「ベイマーケット」と呼ばれるエリアに集中しています。1階と2階の二層構造ですが1階の方がやや品数豊富。たくさんの種類見てみたい人は1階がお奨めです。
各お店とも売れ筋ランキングをしっかり表示していて、興味をそそります。しかし乳製品のお菓子類が上位を占めていて・・・買えなかった・・・。
ぬいぐるみなどはこのエリアで買うよりは水族館を出た後にある「ミュージアムショップ」を利用しても良いかも知れません。ここでは真空パックにされたアザラシのぬいぐるみが買えます。確かに持ち運びは便利ですが・・・。
ぬいぐるみも単なるぬいぐるみではなくて、ビーズのクッション素材だったり、抱き枕になっていたりと、一工夫されたモノが人気のようです。自分にはあんまり関係ないモノですけど・・・。
一方飲食施設ですが、こちらはベイマーケット右奥に集中しています。シーパラダイスの飲食施設の最大の特徴は「バイキング」方式のお店が多いことです。
潮風に吹かれて、海を見ながらバイキング・・・なかなか経験できないので、是非海沿いのレストランを選びましょう。夕方になるとちょっと風が強くなってくるようなのでご用心。
2000円でおつりが来る値段でお腹一杯食べられるので、重宝します。
感想
まずは10周年おめでとうございます。このご時世フリーゲートで10年間営業し続けるのは大変な苦労があったのではと思います。
シーパラダイスのいいところはパブリックエリアがとても広いことですね。アトラクションに乗っても、飲食施設を利用しても、その後でちょっと休憩できるスペースが沢山あるのが嬉しいです。
そしてなんと言っても海・・・。この眺望に勝てる人工造形はありません。
遊んでからちょっと休んでまた遊ぶ・・・この繰り返しが“恋する遊び島”の楽しみ方です。
ちなみに今日は花火が終了したのが21時頃。アトラクションなどはこの後21時30分まで延長営業しているのですから・・・イヤイヤ大したもんです・・・。
横浜・八景島シーパラダイスは、神奈川県横浜市金沢区八景島にある水族館・遊園地・ショッピングモール・ホテル・マリーナなどで構成した複合型海洋レジャー施設である。
TEL | 045-788-8888 |
住所 | 〒236-0006 神奈川県横浜市金沢区八景島 |
URL | http://www.seaparadise.co.jp/ |
パスポート/水族館 | 大人(高校生以上) 5,000円 /3,300円 小人(小・中学生) 4,000円 /2,000円 幼児(4才以上)2,300円 /1,000円 シニア(65才以上) 4,000円 /2,800円※時間帯により割引チケットなどあり |
開園時間 | 9時00分~20時00分
季節により変動あり詳しくはWEBサイトでご確認ください |
アクセス | シーサイドライン 八景島駅より徒歩 |
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