HISが考える顧客目線を探れ!?
NO.326
ハウステンボス
視察日時 2013年11月12日
到着まで
移住してから数年経つと腰が重くなって以前のようにあちこち行かないようになってしまった。これではいかんと思ったのと、九州にあって最近よいニュースが多いハウステンボスが気になってきたので、一念発起して行くことにした。
博多経由で特急ハウステンボスに乗車。さすがに平日で混んではいないが、それでもそこそこの乗車率。以前に比べると集客が持ち直している様子、さすがはHISの集客力。。。
佐世保に近づくにつれて単線区間の影響が出始めて、思っていた以上に時間がかかるのが鉄道の難点ではありますが、それでも寝てても到着するという安心感は何にも代え難いものがあります。
昼過ぎにハウステンボスに到着。夜のイルミネーションも見たいのでこの時間くらいがちょうどよいかという感じで駅を出る。幸いにして冷たい風が吹いておらず、今日は久々に楽しめそうです。
駐車場は昔と変わりなさそうですが、ホテルはホテルオークラが運営するようになったんですねぇ。。JR&ANAホテル時代は入口にはネームがなかったようですが、ホテルオークラという大きなロゴが掲げられております。
エントランス周り
前回来たのが2年くらい前で、ちょうどHISが運営を始めたころだったと記憶しています。この時期と比べるとエントランス周りはいろんな備品が増えたようです。
まずはペット対応。ゲージの貸し出しとか誓約書の記入とかいろいろ増えています。
そしてスマートフォン用のアプリができたのと、園内全体でイオングループの電子マネーWAONが使えるようになったのはありがたいことです。
WAONが使える施設はあちこちにありますが、チャージもできるのはあまり見かけたことがありません。おかげで今日は現金を使わなくて済みそうです。
チケットも変わりましたねぇ。散策チケット(3500円)。以前は別払いだった園内バスも自由に利用できる。これにパスポートをつけるとプラス2500円。但しチケットゲートで最初からパスポートを買うと5900円で100円安くなる。。。
年間パスポートもあるんですが、表記がおもしろい。。。
「1DAYパスポート × 365日分」
確かにその通りですがこのようなはっきりとした記載は初めて見た。。。
チケットそのものもずいぶん変わってまして、QRコードがついたチケットがもらえます。このコード部分を改札でかざすようです。
以前は券を流し込むタイプのものでしたが、まぁこれは流行のスタイルなんでしょうね。
「かざす」だけでゲートが開くので、以前よりも少しスムーズになったような気がします。発券のブースの数に比べると少ない気もしますが、今日に限っては全く問題なしです。
おなじみのテディベアミュージアムを過ぎて、進むと以前に見られなかった数々の案内表示に遭遇。まぁそれだけものが増えたということなんでしょうかね??
アドベンチャーパーク
今回来たかったところの一つがここ。
以前は半ば遊休地だった場所が、木製遊具の集合体になっていた。
子供向けの施設のようだが、今日に限っては20代の男女層で賑わっている。
この手の施設は老若男女楽しい施設なのだ。
年齢制限とともに体重制限もあるのがこの施設の特徴。従って受付ではまず身長と体重の確認を行う。
申し込みが終わるとヘルメットとハーネスを貸してくれる。これを装着しないと遊ぶことはできません。すべての施設でハーネスが要るので最初につけてしまえば、各施設ごとに装着する手間がなくなるのである意味合理的です。
ヘルメットとハーネスが要るのがシューティングスターというロープ下りと天空の城というアスレチック施設。SASUKEとはちょっと違うが、コースも4コースあり、なかなか手強い施設です。
足下が不安定な状態での階段の上り下りのような動きは、結構しんどいんですよ・・・
もう一つのアトラクションが巨大迷路「THE Maze」。
どれだけ巨大かというと、なんとこの迷路5階建ての立体迷路。
木製ですが、しゃがんだり、登ったりと普通に歩く場所が少ないので、これまた足腰にはかなりの負担になります。迷路の中にはスタンプポイントにゴールポイント。
ゴールにはドラゴンの玉(龍玉)が設置されており、これを見つけるのがこの迷路のお題です。
ちなみに、龍玉は2カ所あるので一回のチャレンジではコンプリートできないそうです。お金もっとかかるんですねぇ・・・
ちなみにこのエリアのアトラクションはパスポートの対象施設ですが、1回目は無料で2回目以降は料金が必要になるそうです。
よくできています。。。ハードも運営方法も・・・
アトラクションタウン
ハウステンボスが開業したころは「アトラクションが少ない施設」というイメージが強かったのですが、その少ないアトラクションが集中している施設がここ。
万博のお下がりを導入したり、少しずつリニューアルはしている場所ですが、肝心のアトラクションはというと、ちょっと寂しい感じ。
しかし、仮設ながらショーステージを設けて宝塚のようなショーを実施していたり、見つけにくい場所ながらドッグランを設けていたりとここもいろいろ手を加えているようです。
そんな中、以前は理解不能だったライドがワンピースのキャラクターライドに改装されていました。プレショーのエリアでは自分と後ろのカップルの計3名で注意事項を見させられての乗船でしたが、前のライドに比べると最後にシューティングシーンがあったりとアトラクティブなライドに変貌しています。
このエリアには来年には、全天候型のショーステージがオープンするようで、アトラクションというよりはエンターテインメント系のエリアとして変貌していくようです。
スリラーシティ
かつては、ほんとにゴーストタウンみたいなエリアでしたが、ここにお化け屋敷系を集めてしまったのはなんとも自虐的(と勝手に思っています)。
でも以前に比べると活気のあるエリアに生まれ変わっています。
中央にはドクロのオブジェ。。。ヤッターマンのドクロべぇ様?とは関係ないみたいです。
マイケルジャクソンの来演記念展示館もホラーハウスになってしまっていて、いいんかな?という感じもしますが。。。
ホラーハウス系の暗い雰囲気があまりしないのは、夜になると実施されるイルミネーションやプロジェクションマッピングなどのエンターテインメントがあるからでしょうか?
ライティングをシンクロさせたアメリカンPOPはスリラーという感じはしませんが、このギャップが人を集めるのかもしれません。
そしてレストランは肉系。。。ちゃんとした食用のお肉です(当たり前!!)
ちなみに、このエリアのトイレはなかなか笑えます。
本物はいませんが、ギミックは結構凝っています。。。
タワーシティ
ドルトームンという大きなタワーがランドマークのエリアです。
夜になると、タワー自体がイルミネーションになり、フォトスポットとして大人気ですが、他のエリアの様変わりぶりに比べるとあまり大きな変化がなく、人通りもちょっと寂しいエリアになってしまいました。
HISが運営し始めた当時にフードコートとして活況だったエリアも今日は人もまばら。
タワーに登る以外は素通りされがちになってしまっています。
ワールドバザール
従来のショップゾーンに加えて、3Dプロジェクションマッピングの演出があったり、ライトアップされたスケートリンクがあったりとイベント催事が集合したエリアです。
中央の建物を挟んで、スケートリンクとショーステージ。
平日ですが、時間単位で数々のエンターテインメントを見せてくれます。
食べ物もいろいろあって、ここにいるだけでもかなり食欲は満たせるのではと思えるエリアです。
お店もいくつか工夫があって、「全席喫煙席」と書かれた時代に少し逆行したお店があったり、あえて「コンビニ」と記載しているお店があったりと、お店単位で色合いを変えながら運営しているようですね。ちなみに、薬も売っているようです。
ハーバータウン
無料ゾーンとしてリニューアルされてから数年。ゲートも立派に整備されて、すっかり第二の入口として定着してきたようです。
このエリアはコンセプトは「ワンピースの世界」。施設のあちこちにワンピースのキャラクターが登場し、あちこちにフォトスポットがあります。
中国、韓国系のお客さんで大変な賑わいです。
極めつけは、サウザント・サニー号のクルーズ。
漫画の世界を本当に作ってしまったのだからこれはすごい。
近くで写真を撮っていたマニアな方々が、「リアルだぁ」と言っていたので間違いないでしょう。
こちらも中国系の皆さんの大人気施設のようで、グループで次々に出航していきます。。。ワンピースって中国では放送あるんでしょうかねぇ・・・??
かつて、デンハーグホテルと呼ばれていたホテルも、「ウォーターマークホテル」として復活し、無料ゾーンということも相まって、有料ゾーンだった当時とは全く違う雰囲気で盛り上がっているエリアです
反面この先のパレスハウステンボスへのお客さんの流れは全く見られず。。。今日は自分も行きませんでした(時間もなかったし。。。)
アートガーデン
以前はバラの名所として売り出していたところですが、今回はイルミネーションのメイン会場になっています。「花と光の王国」の中心的な施設ということになります。
以前と違ってまず驚いたのが、観覧車ができたこと。しかもパスポートでは無料にならない。。。残念なことにタワーより低い直径なので、全体を見渡すのはタワーの方が絶景みたいです。
そして、アートガーデン。
昼に行くと、LEDが敷き詰められているのがわかりますが、これが夜になると幻想的。博多駅の宣伝では「1万通の手紙よりも、10万回の電話よりも、1000万球のイルミネーション」と謳っていましたが、その効果は別にして見るものを圧倒することは間違いありません。
イルミネーションではスリラーシティも負けていません。こちらもスリラーというよりファンタジーな感じです。
感想
日本一敷地の広い施設なので、滞留時間が他の施設に比べてながくなるというのは当たり前ですが、長く滞留させるための仕組みをいろいろ考えている施設になったというのが率直な感想です。
パスポートで1回目は無料で使えるというのも試みとしては参考になります。
また、平日ですがショー系の演出もしっかり行っている。中国系のインバウンドを当て込んでいるようにも見えますが、あちこちで座らせて、観覧させて、何か消費させる(食べさせる・買わせる)といった流れが感じられます。
HISが運営するようになって、送客されたゲスト視点で運営を見るようになったのでしょうか?かつてのハウステンボスとはなんか違う印象を受けました。
極めつけは、光の王国。。。これだけの光量があると、デジカメでもしっかり写真が撮れます。もちろん、一カ所撮れば、次々に。。。こちらも滞留時間を延ばし、結果消費がアップする方向になるのでは。。。
なかなか勉強になった一日でした。
ちなみに、ハーバーゲート付近から40代の男性の走力では、ハウステンボス駅までは10分以上かかることも実証できました(危うく電車乗り損ねるとこでした。。。)
時間には余裕を持って行動しましょう!!
1994年開業の九州最大のテーマパーク。その巨大さゆえに経営不振に何度も陥ったが、現在は九州地区で最も稼ぐテーマパークに変貌。最近はVR技術やロボットなどの先端技術を導入した運営も評判がいい施設です。昔からあるチューリップ、バラ、そしてイルミネーションの規模の大きさと綺麗さは多くの人を魅了しています。
TEL | 0570-064-110 |
住所 | 〒859-3292 長崎県佐世保市ハウステンボス町1−1 |
URL | https://www.huistenbosch.co.jp/ |
入場料(パスポート) | 大人(18歳~64歳) 7,400円 中人(中学生・高校生) 6,400円 小人(小学生) 4,800円 未就学児(4歳~) 3,700円 シニア(65歳以上) 5,400円※価格変動性あり。詳細はこちら |
開園時間 | 9時00分~22時00分(変動あり) |
アクセス | JR大村線 ハウステンボス駅より徒歩5分 |
地図(GoogleMAP)
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